2024年12月15日日曜日

Broadcom support portalでESXiとvCenterのインストーラーファイルを入手する(個人で)

このブログは、vExperts Advent Calendar 2024の15日目です。 


年末なので今年2024年を振り返ると、VMware製品に関わる多くのがそうでしょうがVMware買収の影響に奮闘した1年でした。そんな中で、私がよく立ち向かっていたのがBroadcom support portalです。(技術な製品ではない・・・)

これまでのVMware Customer Connect(更に前の名称My VMware)から、2024年5月に切り替わったことで、多くの方が製品ダウンロードやライセンスキーの方法に戸惑ったことでしょう。仕事でも多くの方からBroadcom support portal関連のご相談をいただき、Broadcom support portal 関連のQAや打ち合わせも結構な数がありました。

会社のブログでも、Broadcom support portal でお困り方向けの情報発信をしています。

Broadcom Support Portalでどう変わった? VMware製品のダウンロード・ライセンスキーの管理

会社の記事では仕事なので「有効なサブスクリプションの契約があって・・・、会社のSite IDがあって・・・」といった前提の説明を基本的にしています。


この個人ブログ記事では、Site IDが紐づいていない個人のアカウントなどでESXiとvCenterのインストーラーファイルをダウンロードする方法を紹介します。


会社での検証一時利用やホームラボで、vSphere環境を評価利用(60日間)したい際に、参考になればと思います。





■Broadcom support portalのアカウントを作成する

企業利用であっても、個人のコミュニティ用アカウントとしても、Broadcom support portalのアカウント作成が必要です。作成方法は、日本語のKBでわかりやすく説明されています。

Broadcom サポートポータルとコミュニティにアカウントを登録する

KBにもありますが、グループアドレスは使うことができないので、個人名のアドレスで作成する必要があります。

私が作成した際は個人利用であれば、gmailなどのフリーメールアドレス(非企業アドレス)も使えます。ただ、2024年11月11日以降は企業のSite IDと紐づけることができなくなっているようです。会社での利用は企業のドメインを使ったアドレスで作成しましょう。


私は、今回のブログ記事作成時は個人利用のgmailで確認しています。

※My Entitlmentsに何もSite IDがない状態。



■ESXiのインストーラーファイルを入手する

まずESXiのインストーラーファイルを入手しましょう。

Broadcom support portalにログインし、[VMware Cloud Foundation]の製品種別を開きます。
 


次に、[My Downloads]をクリックします。各種VMware製品が表示されるので“VMware vSphere”を探します。検索し、 [VMware vSphere]をクリックします。


次に表示された画面で、[Solutions]タブを開きます。※これがポイントです。
[VMware vSphere – Enterprise Plus]を開き、ダウンロードしたいバージョンを選択します。今回は[8.0]を選択します。


開いた画面に、vCenter ServerとESXiの、パッチごとのダウンロード ページへのリンクがあります。ここでは[VMware-ESXi-8.0U3b-24280767]のリンクを開きます。
 

パッチのダウンロードページが表示されるのですが、パッチのZipファイル以外に、ISOイメージファイルもダウンロードできますので、ここからESXiのインストーラーファイルを入手します。

 


ダウンロードしたESXiのISOファイルを利用して、ESXiのインストールを行うことができますね。


■vCenter Serverのインストーラーファイルを入手する

vCenterのインストーラーファイルも前の手順と概ね同様です。

Broadcom support portalのMy DownloadsでVMware vSphereを開き、 [Solutions]タブを開きます。
[VMware vSphere – Enterprise Plus]を開き、ダウンロードしたいバージョンを選択します。今回は[8.0]を選択。
※再掲の画像


開いた画面で、 [VC-8.0u3b]のリンクを開きます。


 
パッチのダウンロードページが表示されるので、パッチのZipファイル以外に、ISOイメージファイルもダウンロードできますので、ここからvCenterのインストーラーファイルを入手します。


ダウンロードしたファイルを実行すると、通常通りvCenterのインストーラーが実行できます。
 

■ちなみに旧バージョンは?

vSphereのパッチダウンロード画面をみると、旧バージョンのパッチもダウンロードもできます。


ただ、ESXiやvCenterのパッチの提供がメインですので、新規インストールに素直に使用できるiSOファイルがダウンロードできるものは限られていそうです

■おわりに

私の今年のBroadcom support portal担当?としての活動の締めくくりに、ESXiとvCenterのインストーラーファイルを入手する方法をご紹介させて頂きました。

Site IDが紐づいていない個人作成のアカウントでもダウンロード可能ですので、vSphereの評価、キャッチアップ時に活用ください。(いいのかはわかりませんので、あくまで個人の判断でどうぞ。)
もちろん商用利用時はサブスクリプション契約をしての利用をお願いします。

そして、きっと来年は世の中のみなさんがBroadcom support portalの操作に慣れ、私はBroadcom support portal担当を卒業できると信じています。来年はVCFをちゃんと触るぞー。