かなり間があいてしまいましたが、”Workspace ONE UEM の Windows 10 更新プログラム管理”をテーマに、Workspace ONE UEM で Windows 10 の更新プログラム管理がどの様に行えるかをご紹介します。
【前回までの記事はこちら】
※今回からvExpertの特典で使用可能になった、TestDriveのサンドボックス環境を使用します。vExpertの特典以外にも、VMwareのパートナー企業であれば、指定のVTSPを取得すれば利用可能になります。エンドユーザーの場合はパートナー企業やVMware社員から招待があれば期間限定ですが利用可能になります。
また、VMUG Advantage メンバーの方も使えるようです。
・Getting Started with TestDrive
https://kb.vmtestdrive.com/hc/en-us/articles/360001372254-Getting-Started-with-TestDrive
■今回のデモ環境・更新プログラム プロファイルの設定概要
今回のデモ環境は、Windows 10 ver1909(仮想マシン)×3台をWorkspace ONE UEMで管理している環境です。
●Workspace ONE UEMのデバイスリスト画面
また、更新プログラム プロファイルは主に下記設定で作成しています。
・Windows更新ソース：Microsoft アップデートサービス
・ブランチ：年2回チャネル（半期チャネル）
・機能更新プログラム：60日延期
・品質更新プログラム：0日延期（延期なし）
・更新プログラムのインストール動作：更新を自動でインストールし、ユーザーがコンピュータの再起動を自分でスケジュール
・管理者に承認された更新：必要（重要・ウイルス定義・セキュリティ更新は自動で承認されインストール）
・配信最適化：ピアツーピア更新 有効、同じNATピアを使用
●プロファイル画面の一部
記載したもの以外は基本的にデフォルト設定です。詳細の設定項目は以前のブログをご確認ください。
■更新プログラム プロファイルの適用状況を確認
更新プログラム管理のプロファイルが適用されていることを確認します。
まず、Workspace ONE UEMの管理コンソールでプロファイル一覧表示から更新プログラム プロファイルを確認します。画面右側のインストール状態を確認すると、グリーンのチェックが[3]となっており、管理している3台のWindows 10にプロファイルが適用されていることがわかります。
また、この数字(今回は[3]）をクリックすると、デバイスのフレンドリ名(今回はホスト名)、利用者名などの情報が確認できます。
では、Windows 10クライアント側の設定画面をみるとどうなっているか確認してみます。
Windows Updateの設定画面を見ると”一部の設定は組織によって管理されています”の表示になっています。
[詳細オプション]をクリックし、設定を確認すると機能更新プログラムや品質更新プログラムの延期日数がプロファイルで設定した値で設定され、さらにユーザーでは編集できないようになっていることが確認できます。
（Windows 10のローカル管理者権限を持つユーザーでログインしています。）
次に[配信の最適化]をクリックすると、”他のPCからダウンロードを許可する”がオンになっており、配信最適化機能が有効になっていることがわかります。こちらもユーザーでは編集できないようになっていることが確認できます。
■この記事のまとめ
以上のように、Workspace ONE UEMで管理されているWindows 10 デバイスに対して更新プログラムの設定を配信できることが確認できました。
次のブログでは、このプロファイルが適用されたWindows 10に対してWorkspace ONE UEMでどのように更新プログラム管理ができるかを確認してみます。更新プログラムのインストール状況の確認や、機能更新プログラムを承認してインストールする作業を実施してみたいと思います。
